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「蒼い空に魅入られて」
第一章:始まりの蒼い空

パラレル長編 第一章:始まりの蒼い空

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   その日は快晴だった…
   雲ひとつない本当に綺麗な青空…
   まるで私の旅立ちを祝福してくれてるような蒼い空…



     パラレル長編 第一章:始まりの蒼い空

        第一話 「新たなる旅立ち」

 




  ―ガタンッ、ガタンッ…

車窓から見える見なれた景色。
あっという間に過ぎ去っていく私が過ごしてきた、私の大好きな街。
新幹線の中で私は遠く離れていく故郷の事を思いながら過ぎゆく景色を眺めていた。


 私、高町なのははこの4月から大学生になります。
進学先は私が生まれ育った町から新幹線で6時間もかかる海鳴市。
その進学先っていうのが「私立聖祥女子大学」
東大に勝るとも劣らない超名門大学でお嬢様学校、正直合格できるか不安だったけど何とか合格。
あの時は人生で一番幸せな瞬間だったと思うの…うん…きっとそう。
実は別に「聖祥大学」っていうのがあるんだけどそっちは共学。
私は小・中・高と女子校だったから今さら男の子と混じって勉強する気にはならなかったし、
何より幼馴染の子が女子大の方に進むって言ってたから私も女子大を目指したの。

 ―ブーッ…ブーッ…

「あれ?お姉ちゃんからメール?私忘れ物とかしたっけ?」

 ―ピ…ピ…

 『なのは、ホームシックになったらいつでも帰ってきなよ(笑)
  私や恭ちゃん、お父さんもお母さんも待ってるからね!
  一人暮らしがんばれ!!

                美由希より               』

…お姉ちゃん、今からそんなこと言ってたら私一人暮らしなんてできないよ…
でも家族からのメールはやっぱり嬉しい…

「ありがとう、お姉ちゃんっと、送信!」

…そっか、お父さんたちに会えるのは今度帰省する時なんだ…
そう思うと何だか淋しくなってきたかも……

…―はっ!!いけない、いけない…
危うくお姉ちゃんの策にハマるとこだった…
まだ始まってもいないのにこんな気持ちじゃダメだぞ、高町なのは!
パンッ!と自分の頬を叩き気持ちを切り替える。

 『まもなく、海鳴―海鳴。到着時刻は一時三十七分…一時三十七分です。お出口は左側になっております。お忘れ物、落し物のございませんようご注意ください』

次で降りるんだ…と車内アナウンスを聞いて気持ちが完全に切り替わった私。
よーし、頑張るぞっ!!


     ? ・ ? ・ ? ・ ? ・ ? ・?


……そう意気込んだはずなのに…まだ駅の構内でさまよう私…
…あれ?西口に行けばいいんだっけ?それとも東口かな?
確かこういうことを前途多難って言うんだよね…?

などといきなり現実逃避をしてみる。
この間来た時はこんなにたくさん人がいなかったからすぐに出発できたけど、
今日は土曜日なので人がいっぱいだ…
…どうしよう…完全に迷子だよぉ…

「な?の?は?ちゃ?んっ!!!」
「ふぇ!?だ、だれ?」

突然どこからか私を呼ぶ声がするけどその声の主は見当たらない。
辺りを見回しても知っている顔はなかった。
こんなに人がいるんだから当然といえば当然なんだけど…
それにこっちにはまだ知り合いなんていないしね…

「こっちや!こっち!なのはちゃん、こっち!シグナムも声だしてっ!」
「はぁ…わかりました…」
「な?の?は?ちゃ?んっ!こっちやって!!」
「高町!こっちだっ!」
「ええっと…あっ!シグナムさん!」

やっと声の主を見つけた私はそこに駆け寄る。
そこにはこの間お世話になったシグナムさんとはやてさんがいた。

「こんにちは、シグナムさん。…あっ…はやてさんもいたんですね」
「そうなんよ、私もいたんよ…って、どういう意味や!小さくて見えへんかったって言いたいんか!?」
「い、いえ、そ、そういうことじゃ…」
「落ち着いてください、主はやて。高町も悪気があって言っているわけではないのですから」
「はぁ…はぁ…それもそうやね…なのはちゃんはそんな娘やないもんな」
「ごめんなさい、はやてさん…」
「もう気にしてへんから大丈夫やよ」
「すみませんでした…でもどうしたんですか?こんなところで?誰かと待ち合わせですか?」

一通りの挨拶が済んだところで私は疑問に思っていたことを聞いてみた。

「そうなんや。私もシグナムもなのはちゃんを待ってたんよ」
「えっ!?私ですか?」
「そうやよ。だってなのはちゃん一人じゃ『海鳴荘』まで行けへんやろ?」
「う…確かに…」
「だから、私たちがなのはちゃんを『海鳴荘』まで連れて行こ思うてな。それで待ってたんよ」
「そうなんですか…すみません、私のためにそこまでしてくださって…」
「気にせんでええよ、なのはちゃん。私がやりたいからやってるだけなんやから、なのはちゃんは気にせんでええ」
「ありがとうございます、はやてさん」
「ほな行こか。シグナム、運転任せたで」
「はい。主はやて」

そこから私はシグナムさんの運転する車で私がこれから暮らすアパートに向かった。

駅から私が一人暮らしをするアパートまで車で数十分の距離。
なので時間つぶしも兼ねて、はやてさんについて私が知ってることを説明します。
今助手席に座ってるちょっと変わった関西弁で話す女性が八神はやてさん。
私がこれから通う聖祥女子大の経営学部二年生にして大変な大金持ち。
八神家っていったら誰もが知ってる有名な資産家で、はやてさんはその跡取り娘なの。
それで今車を運転してくれてる綺麗なピンクの髪をポニーテールにして束ねてる人がシグナムさん。
はやてさんの執事で主に護衛担当、もちろん聖祥女子大の法学部四年生。
私も法学部だからシグナムさんは学部の先輩でもあるんだ。


「そうそう、なのはちゃん」
「はい?」
「なのはちゃんの荷物なもうアパートに届いてたんでこっちで軽く整理させてもらったから」
「え!?そうなんですか?」
「うん。迷惑かなとも思うたんやけどベッドやテーブルなんかは一人じゃ運べへんやろ?
だからこっちで動かさせてもらったから」
「ありがとうございます、はやてさん」
「うん。それでな配置なんやけどこっちで決めた場所が嫌やったら言ってな」
「わかりました。本当にすみません…何から何までやってくださって…」

本当にいい人だなぁ…こんな私にここまでしてくれるなんて…
感謝しても足りないくらいだよ。
ちなみに私が住む『海鳴荘』ははやてさんが経営してる不動産の一つなんだけど
はやてさんとの出会いも含めてその話はまた今度話すね。


「着きました、主はやて」
「そか、ほなら行こうか?なのはちゃん」
「はい!」

車から降りこれから自分の家になる建物を見る。
この『海鳴荘』は小高い丘の上にあって辺りには住宅もなく、自然に囲まれた素敵な場所。
駅からも遠くないし、学校にも歩いて行けるので私にとっては最高の住まいなの!
ただ一人暮らしなのに2DKもあるのでちょっとね…
お家賃も相当かかるんだけどはやてさんが特別に無料で貸してくれると言うのでその言葉に甘えたの。
はやてさん曰く、このアパートの家賃をもらわなくても他の借家でたくさん取ってるから問題ないとのこと。
…凄すぎだよ、八神家……

「ここやね、203号室。ここがなのはちゃんのお部屋や」
「ここが私の部屋…」
「高町、これが鍵だ。一応スペアも渡しておくからそっちはしまっておくのだぞ」
「ありがとうございます、シグナムさん」

 ―ガチャ…

中に入ると出迎えてくれるのは広い空間を持つ玄関、収納スペースもたくさんあり何十足もの靴が入りそう。
靴を脱ぎリビングに行く、段ボールの箱でいっぱいだけれどテーブルと冷蔵庫、
あとテレビはもう梱包から出され配置されていた。
このリビングは8.6帖もあるの!一人暮らしにはもったいない空間なの!
それにトイレにお風呂もあるし、洗濯機も乾燥機がついてる最新型だし
他にも洋室が5.6帖と和室が6.0帖と二部屋あってしかもベランダ付き!
もう言うこと無しなの!一人暮らしにはもったいないお部屋だね!

「家具の配置はこんなんやけど…どっか変えたい場所とかある?あるなら今やるよ?」
「だ、大丈夫です。この配置で問題ないです」
「それならいいんやけど、何かあったら言ってな?」

どこまでも優しいはやてさんに「本当にありがとうございます」と深々と頭を下げたら
はやてさんは苦笑いをしたかと思うとこう切り出した。

「なあ、なのはちゃん。私らもう友達なんやからそんな他人行儀はやめてほしいんやけど…」
「え、でも…」
「そんな肩肘張らずありのままのなのはちゃんとお話ししたいんよ」
「えっと…じゃあ…ありがとう、はやてさん…かな…?」
「その“はやてさん”が嫌やねん。わたしのことは“はやて”でええって。
それと私に敬語は絶対使わないこと!」
「わかりまし…」
「ほら!またや!」
「ううっ…いろいろと…ありがとうね…はやてちゃん…?」
「よし!それでオッケーや」

なぜかはやてさ…じゃなくて、はやてちゃんに怒られちゃったけど…
でもこっちに来てもう友達ができるなんて思ってもみなかったから嬉しいな。

「えっと…これからよろしくだね、はやてちゃん!」
「そやね。これからよろしくな、なのはちゃん!」
「うん!」
「―そや!この『海鳴荘』の最高にして最大の売りを紹介してへんかった!シグナム、今何時や?」
「現在、二時十六分です」
「ちょうどいい時間やね。なのはちゃん、そこのベランダに出てほしいんやけど」
「ベランダに?いいよ」
「出たらそこから見える景色を思いっきり堪能してな」
「…?」

はやてちゃんが喜々として言うのだからきっと素晴らしい景色に違いない、でももう二時を回ってたんだ…

 ―ガララ…

「わぁ……」

そこに広がっていたのはどこまでも広がっている蒼い空と蒼い海…
他に遮るものもなくただどこまでも綺麗な蒼が辺り一面を埋め尽くしていた…

「すごいやろ。これこそ我が『海鳴荘』の……」

はやてちゃんが何か言ってるのも聞こえなくなるくらい私はこの景色に魅入っていた…
…すごい…とっても綺麗……

この蒼い空はきっとこれから始まる大学生活を祝福してくれているんだと
どこかそんな感じがしてしまった…
だから私はどんなに苦しくて辛い時でも全力全開でやり通すことをこの蒼い空に誓うのでした……
そして私ははやてちゃんやシグナムさんがいることさえも忘れて
この蒼い空に魅入られてしまっていた……


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