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「蒼い空に魅入られて」
第一章:始まりの蒼い空

パラレル長編 第一章:始まりの蒼い空

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   あれは今から四日前…
   住む場所を探すために訪れた私にいろいろしてくれた彼女との出会いのお話…
   そう…八神はやてちゃんとの出会いのお話…



     パラレル長編 第一章:始まりの蒼い空

        第三話 「その人、八神はやて」







 ―バタン…

はやてちゃんとシグナムさんが帰って最初に感じたのはこの部屋の広さだった…
西日が差しこむ部屋は静けさを取り戻した…

「はぁー …一人になるとやっぱり広すぎるかな? このお部屋」

はやてちゃんに紹介されたこの『海鳴荘』。
お家賃月16万8千円という一人暮らしじゃ到底払えないアパートに私は住むことになった。
しかしはやてちゃんには「なのはちゃんから家賃なんて取らへんよ」と
言われてしまったのでその好意に甘えてしまった私。

「はやてちゃんと出会ったのは確か…四日前だっけ?」

一人になって思い出されるのはあの人との出会い…
私が住むところを探してたあの時だった…


     ? ・ ? ・ ? ・ ? ・ ? ・ ?


 ―四日前・海鳴駅―

「ここが海鳴……」

駅から出てこれから自分が暮らす街を見る。
少しずつ新芽を増やしていく木々を見て、次に綺麗な街並みを見る。
うん。何だか好きになれそうな気がする。
今日ここに来たのは一人暮らしをするためのアパート探し。
合格発表が遅かったので他の人より少し出遅れたアパート探しになってしまった。

「いいお部屋残ってるかな…? …さすがにもうないか…」

今日は3月17日、入学式まであと半月ばかりあるけど地方から出てくる人もいるんだし
大学に近いところはほとんど取られちゃったよね…
…はぁ……

ため息を漏らしつつ事前に調べてきた不動産屋の位置を確認する。
私が調べたのは9件の不動産屋さん。
よぉ―し、頑張るぞ―!


     ? ・ ? ・ ? ・ ? ・ ? ・ ?


…8戦全敗……
…どこも空き部屋はなかった…

「…どうしよう…次がダメだったらどこ当たればいいんだろう……」

半分泣きそうになりながら最後の希望である「八神不動産」に入る。
海鳴駅から3時間以上も離れたところにあったので足はもうフラフラだった…

 ―カランカラン…

「…ごめんくださ―い」
「いらっしゃいませ」

出迎えてくれたのは長身でピンクの髪をポニーテールにして束ねてる女性だった。
…うわ…なんて綺麗な人なんだろ……
思わず見とれちゃったよ…

「おや? いらっしゃい」

奥からも声がしたので見てみると大きな革の椅子にちょこんともう一人女性が座っていた。

「何か用かな?」
「え、あ、はい」
「主はやて、用があるから来たんですよ」
「あっそうか。そやったね」

何か漫才を見てるような錯覚を覚える。
…不安になってきた…大丈夫なのかな……

「そんなところに立ってないでこっちに座って」
「は、はいっ」

そこに座るよう指示されゆっくりと腰かける。

「はじめまして、私がここの社長の八神はやてや。よろしくな」
「ふぇ!? 社長? まだそんなに小さいのに!!?」

ニコっと笑顔でそう言うので私はビックリして思わず失礼なことを言ってしまった。
…社長って…あ!そうか、この人はキャリアウーマンなんだ…
などと自己解釈する私。

「小さいって…この子怖いものなしやね…」
「落ち着いてください、主はやて」
「すみません、いきなりだったのでビックリしちゃって…」

素直に謝る、ここで断られたりでもしたら行くとこないしね…
なんとしてもここで住むところを決めなくちゃ。

「まぁええよ、もう慣れっこやから。シグナム、お茶淹れてきてくれる?」
「かしこまりました」
「あ、お気づかいなく」
「気にせんでええよ。それよりお名前を聞いてもええか?」
「あ、はい。高町なのはっていいます」
「なのはちゃんかええ名前やね。それでなのはちゃんは部屋をお探しってことでいいんかな?」
「はい。でもほとんど入居者が決まっていてここが9軒目なんです…」
「9軒目って結構探してたんやね…それやとかなり疲れてるんとちゃう?」
「…はい、もう足がフラフラで…」
「お疲れ様やね、ホンマに。でもうちに来たのは運がええよ、ここはまだ空き部屋あるから」
「本当ですか! よかった…」

はやてさんの言葉を聞いて疲れが吹っ飛んだ私。
…よかった…これで一安心だ…

「本当や。それでなのはちゃんはここにはどんな理由で来たん?」
「4月から聖祥女子大学に通うためです。
実家は新幹線で6時間もかかるのでこっちで一人暮らししようと思ってお部屋を探してたんです」
「聖祥女子大? あのお嬢様学校の?」
「はい、そうです」
「そっか、じゃあなのはちゃんは私の後輩やね」
「えっ!? はやてさんって学生さんなんですかっ!?」

本日2度目にして失礼極まりない私の言動。
…もう何やってんだろ…さすがに怒らせちゃったかな…?

「…私をどんな風に見てるのかわからへんがそうやよ。聖祥女子大学経営学部二年生や」
「そうだったんですか…ごめんなさい、さっきから失礼な事ばかり言ってしまって…」
「ええよ、気にしてへんから。
それよりこれ以上誤解をされると話が進まないからちゃんと自己紹介させてな」
「はい…」

やっぱり最初のはふざけてたんだね…

「んじゃ、あらためて、八神はやてっていいます。今年で聖祥女子大学経営学部二年生の19歳や。
 私んちは…そやねこう説明したら早いわ。
日本の経済界で三本の指に入るあの『八神」って言ったらわかるかな? あと他は知ってるよな?」
「…はい、あと『月村』と『バニングス』ですよね…じゃあ、はやてさんは超大金持ちの跡取りさんですか?」
「そういうことや。これで誤解はなくなったかな?」

…凄すぎて言葉もでないよ…大変なとこに来ちゃったな…
……八神家の借家ってことは… ―はっ!空き部屋ってまさかお家賃が相当高いのかも…

「―お茶になります」
「ありがとな、シグナム」
「どうぞ」
「あ、ありがとうございます…」
「そうそう、こっちがシグナム。聖祥女子大の法学部四年生や。んでこちらは高町なのはちゃん」
「シグナムだ、よろしく。」
「は、はい。高町なのはです。あ、私も法学部です…その、よろしくお願いします」
「そうか、よろしくな」
「んじゃ、さっそくお部屋決めよか?」
「…はい…お願いします…」

…まだお家賃の話をしたわけじゃないし、もしかしたら普通かもしれないしね…?

「今うちで扱ってるので空き部屋があんのは『祝福の風』と『海鳴荘』やね。
 『祝福の風』は1部屋1LDKで3部屋空いてるな。『海鳴荘』は2DKで5部屋空いてるよ」

……予想通り広いお部屋だったの…
これはお家賃も予想通りかそれ以上だよね……

「私としては『祝福の風』はあんま薦めたくないなぁ」
「何でですか?」
「周りに商店街やコンビニがないんよ、一人暮らしでその環境は辛いやろ?」
「…確かにそうですね…」
「やっぱ『海鳴荘』やな。うん、ここにしたらええよ」
「…あ、あの、お家賃はどのくらいですか?」

…恐る恐る聞いてみる…せめて…10万前後でありますように…

「ここは普通なら月16万8千円やね」
「えぇぇ!? じゅ、じゅ、16万…」

…そんなぁ?高すぎるよぉ……
これじゃ他を当たるしかないよ…

「…すみません…せっかく紹介してくれたのですが他を当たります…」
「ちょお、落ち着いてな、なのはちゃん。私は「普通は」って言ったんよ」
「ふぇ…」
「主はやて…まさか…」
「そう、そのまさかや。シグナム、他のみんなには内緒にしててな」
「はぁ…かしこまりました…」
「ありがとな、シグナム」
「…あの、話がわからないんですけど……」
「今から説明するよ、なのはちゃん。あんな、今から私がテストするからそれに合格できれば
 『海鳴荘』の家賃をタダにしてあげるってことや」
「え!? タダでいいんですか?」
「もちろん、なのはちゃんがテストに合格したらやで。どうする?やるか?」

まさに棚から牡丹餅…この機を逃す手はないよね?何としても合格しなきゃ…!

「そのテストやらせてください!」
「うん! いい返事や! じゃあ行くで…」
「はい!」
「…はぁ……」

なぜかシグナムさんは呆れたようにため息を漏らした。
…その理由はすぐにわかったんだけどね…


「なのはちゃんの胸触らせて!!!」
「は………ぃ?」
「あれ? 聞こえへんかった? ならもう一度言うで「なのはちゃんの胸を触らせて」
これがテストの内容や」
「「……………」」

私もシグナムさんも言葉が出ない…
……私の…胸に触る? この人は何を言ってるんだろう……

「どうしたん? テストしないんか?」
「…何なんですか…? このテスト内容は…」
「なのはちゃんのその豊満な胸の感触を確かめるためのテストや。やらへんのか?」
「…やるも何も…テストの趣旨がずれてますよ!」
「やらへんのか… ―はっ!まさか彼氏持ちか!? その胸はもう彼氏のものなんか!?」
「彼氏なんていませんっ!!! それに私はまだ―」
「まだ? なんやの? その先続けてほしいなーなのはちゃん」
「そ、それは…」

―そんなこと言えるわけないよ! 絶対楽しんでるよね? はやてさん。
すごい笑顔だし…うう…誰か助けてぇ…

私はその先を言うことができず(言えるわけないよ!)沈黙してしまった。
「どうしたんや?なのはちゃん」と不敵な笑いをしながらはやてちゃんは私に迫ってきた。

「―いい加減にしてください、主はやて。悪い癖ですよ」

シグナムさんの一喝ではやてちゃんは迫るのをやめた。
「ありがとうございます、シグナムさん…」と私は心からシグナムさんにお礼を言った。

「もうー冗談が通じないんかシグナムは」
「冗談にも限度があるでしょう。今のはやり過ぎです」
「はいはい、わかりましたよっと。ごめんな、なのはちゃん」

と頭を下げて謝るはやてさん。
…冗談だったんだ…もうあんな冗談は2度とごめんなの……
…すごい嫌な汗かいちゃったよ……

「堪忍な、なのはちゃん。あまりにも可愛いんでついいじめたくなってしもうたんよ」
「もう、やめてくださいよね!」
「あはは、ホンマに堪忍や」
「すまなかったな、高町。主はやてはいつもこうなんだ」
「…はい。何となくわかりました」
「まぁおふざけもこの辺にして、話を戻すで」

―話が逸れたのははやてさんのせいですよ…
とは口が裂けても言えない。

「なのはちゃんには『海鳴荘』に住んでもらうで」
「ふぇ!? で、でも私16万なんて払えません!」
「安心してや。そんなに取らへんから」
「え? 値引きしてくれるんですか?」
「なのはちゃんから家賃なんて取らへんよ。だから月々の家賃は0円や!」
「ふぇぇぇぇぇぇぇ!! ぜ、ぜ、0円!? そんなのダメですよ!」

あまりに衝撃的な値段に叫んでしまった私。

「ダメやないよ。こんな可愛い子からお金を取るなんて私にはできへんし、
それに他の借家で何倍も取ってるから問題なしや」
「で、でも…」
「でもやないよ。住むところが見つからへんよりはずっといいやろ?
それに今『海鳴荘』に住んでる子もタダで貸してるんやから大丈夫やって」
「うぅー…」
「な? ここに決めよ? なのはちゃん。それとも私の好意を無駄にするんか?」
「……ここにします…」
「よし! よう言うた! じゃあさっそく契約書にサインしてな?」


あとは言われるがままにサインをして
軽い説明などを受けてこの日は実家に帰ったの…


     ? ・ ? ・ ? ・ ? ・ ? ・ ?


これがはやてちゃんとの出会いのお話
―あの時は運がよかったんだよね?
もしはやてちゃんの不動産屋に入らなかったらまだ探してたかもしれないし…
そう考えただけでぞっとする。

「だからありがとうね、はやてちゃん」

ちょっといたずら好きだけど、優しくて頼もしい
私のこっちでの最初のお友達――八神はやてちゃん。
この場にはいない彼女にお礼を言い、
私は荷物の整理に取りかかるのでした……





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